簡単!プチ業界研究シリーズ|総合商社

「総合商社」篇


総合商社の業界研究
多くの人があこがれる総合商社ですが、実態はどのようなものでしょうか。プリ業界研究から総合商社の動向や魅力を探ってみましょう!

総合商社|業界ポイント


総合商社は日本独特のビジネスモデルですが、多くは資源関連の権益を元に成り立っている形態です。
全世界にグループ会社を有するだけでなく、資金などを投資し、多くの企業が総合商社の財務基盤の上で、ビジネス展開をしている実態があります。
また、非資源と言われる分野においても、皆さまが誰でも知っている企業をグループ傘下に抑えていることが多く、各総合商社の競合争いとして成り立っているケースも少なくありません。
特に、伊藤忠商事は非資源に関する資本投入を行い、着実に基盤を固めており、資源価格に連動することで利益構造が大きく変化する三井物産などとは一線を画していると言えます。
また、事業投資により規模を拡大してきている総合商社はある意味、大きな投資会社であると言えます。
買収の後、お金だけではなく、人材についても投入し、より利益構造を高めることを主眼におき、安定した利益を計上している状況です。

総合商社|求める人物像


本来であれば、一種の卸売業に近いこともあり、その存在意義を明確にするためには、それだけ高い交渉力や調整力、企画提案力が求められます。 同時に、各種ビジネスマッチングなどにより、グループの総合力を活用し、相乗効果をもたらす性質上、状況把握力などにおいても高い能力が求められます。

総合商社|企業ランキング


業界最大手といえば、三菱商事というイメージが強いが、数年前には伊藤忠商事が初の業界最大手となった過去もある。
また、三井物産は、金属資源が利益の約半分を占めており、一方の伊藤忠商事は25%程度と資源関連の利益により、本業利益での順位が入れ替わる構造が多い。
年収等は日本経済業界の中でも、かなり高く、かなりの高年収と言えます。
同時に、海外などに赴任することも多く、ビジネスを高いレベルで実践したいという方には非常にやりがいがある企業群であると言えます。
一方で、全世界へ転勤することを考えると、家庭を本当の意味で重視する人には、不向きな業種であり、人それぞれにより価値観が異なるため、収入に振り回されることがないようにしましょう。