簡単!プチ業界研究シリーズ|不動産

「不動産」篇

不動産という業態としては様々なジャンルがありますが、今回はディベロッパーというものにフォーカスしていきたいと思います。

不動産の業界研究


不動産|業界ポイント


日本の不動産市況は低金利と円安の関係から、日本企業のみならず海外投資家からも注目をされており、多額の投資資金が流入しています。
特に、一般的に言われるオフィスビルのみならず、倉庫や物流拠点や、街自体の再開発などを手掛け、資産価値を高める方法により、不動産業界は拡大していると言えます。
しかしながら、オフィスビルの空室は増加傾向にあり、コロナなどによりフルリモートなどから、今後増加に転じることは少ないと考えられるとともに、大手ディベロッパーは固定資産を持つとともに、巨額の有利子負債を抱えており、三井不動産では約3兆6,000億、三菱地所で2兆7,000億、住友不動産で3兆5,000億など、お金を借りて、自転車操業をしていると言えなくもないため、経済が悪化した場合、収入減に加え、負債が重しになり、厳しい状況が続くことが想定できます。

不動産|求める人物像


ディベロッパーは、用地取得からマーケティング、企画立案、営業、設備管理と、実際に建物を建てるという企業ではないため、関与する部分が幅広いのが特徴です。
最初は、別の所有者が持っている建物を取得する交渉から始まります。実際にその地域においてプロジェクトがなりたつのかについて、マーケティングを行うことも合わせて実施します。
それがクリアすると、実際にどのようなプロジェクトにしていくのかを検討し、実際に建物が完成した場合、住居の入居者、商業施設のテナント誘致、オフィスビルの借主探しなどの営業が必要です。最後に完成したのちは、メンテナンスを行い、継続的にその施設を維持管理していきます。
不動産に関する全般的な業務が行えることから、不動産というものに強い興味がある方は、おすすめです。

不動産|企業ランキング


先に記載したように、プロジェクトが完成するまでには様々な過程を経ますが、失敗は許されないことから、高い計画能力が求められます。
一方で、巨額のプロジェクトになるのが通常であるため、石橋をたたきすぎて進めないということではいけないため、一定の挑戦する精神も大事になってきます。
また利害関係者が多く、その関係者と連携することが高く求められることから、協調力だけでなく、働きかけ力も必要になります。