インターンシップの志望動機を書くことに悩んでいませんか?この記事では、インターンシップの志望動機に必要な要素と、業界別・職種別の例文を詳しく解説します。志望動機が重要な理由から、企業が注目するポイント、そして実際の書き方まで、採用担当者の視点を踏まえて紹介。経団連の調査によると、インターンシップ参加者の8割以上が志望動機の作成に不安を感じているといわれています。この記事を読めば、あなたの強みを活かした、企業に響く志望動機が書けるようになります。
インターンシップになぜ志望動機が大事なのか
インターンシップの志望動機は、企業の採用担当者があなたという人物を初めて知る重要な情報源となります。特に、エントリーシートや面接で話す内容の土台となるため、インターンシップ選考の成否を大きく左右する要素といえます。
多くの大手企業では、インターンシップの選考過程において志望動機を確認します。例えば、トヨタ自動車、ソニー、リクルート、日立製作所などの企業では、エントリーシートや面接で必ず志望動機を聞かれます。これは、学生の目的意識や熱意、そして企業との相性を見極めるためです。
また、インターンシップの志望動機は、その後の就職活動においても重要な役割を果たします。なぜなら、インターンシップでの経験は、本選考でのエントリーシートや面接で必ず触れることになる話題だからです。志望動機をしっかりと考え、自分の言葉で表現できることは、後の就職活動を有利に進める大きな武器となります。
特に近年では、新卒採用において「通年採用」や「ジョブ型採用」が増加しており、インターンシップが採用直結型となるケースも増えています。そのため、インターンシップの志望動機は、単なる参加のための形式的な文章ではなく、就職活動全体を見据えた重要な要素として捉える必要があります。
志望動機には、あなたの過去の経験、現在の興味関心、そして将来のキャリアビジョンが凝縮されています。これらを論理的に組み立て、説得力のある形で表現することで、企業側にあなたの人物像や成長可能性を強くアピールすることができます。
さらに、志望動機を考えることは、自己分析の機会としても非常に重要です。なぜその企業のインターンシップに参加したいのか、どのような経験を得たいのか、それが将来のキャリアにどうつながるのかを考えることで、自分自身の価値観や目標を明確にすることができます。
企業側も、志望動機を通じて応募者の思考力や表現力、そして何より「自社をどれだけ理解しているか」を判断します。業界研究や企業研究の深さ、そして自身のキャリアプランとの整合性が、志望動機に反映されているかどうかは、選考における重要な判断材料となっています。
このように、インターンシップの志望動機は、単なる応募書類の一部ではなく、あなたの就職活動全体を左右する重要な要素なのです。そのため、十分な時間をかけて考え、推敲を重ねることが、インターンシップ成功への第一歩となります。
インターンシップに参加する意味と目的
インターンシップは就職活動において重要な位置づけとなっています。多くの企業が夏季・冬季休暇中にインターンシップを実施しており、参加する学生も年々増加傾向にあります。
インターンシップでは、実際の業務を体験することで、自分の適性を確認できるだけでなく、業界研究や企業研究としても有効な機会となります。また、社会人として必要なビジネスマナーを学ぶ機会にもなります。
周りが参加しているからがきっかけでも構わない
「友達が参加するから」「とりあえず参加してみよう」というきっかけでも問題ありません。実際に多くの学生が、そのような動機で参加しています。重要なのは、参加を決めた後にしっかりと目的意識を持つことです。
インターンシップは貴重な学びの機会です。参加のきっかけは何であれ、その機会を最大限活用することが大切です。
目的を何度も考えることから始めてみる
インターンシップに参加する前に、「なぜ参加するのか」「何を得たいのか」という目的を明確にすることが重要です。これは志望動機を書く際にも役立ちます。
例えば、「業界の実態を知りたい」「職種についての理解を深めたい」「自分の適性を確認したい」など、具体的な目標を設定することで、インターンシップでの学びをより深くすることができます。
自分の強みや弱みを過去の行動から振り返る
大学での学業、サークル活動、アルバイト経験など、これまでの経験を振り返ることで、自分の強みと弱みが見えてきます。例えば、サークルでのイベント企画で発揮したリーダーシップや、アルバイトでの接客経験から得た対人スキルなどです。
これらの経験を通じて培った能力や気づきを、インターンシップでどのように活かし、さらに伸ばしていきたいのかを考えることが重要です。
自分の価値観が企業の考えとあっているかを知る
インターンシップは、企業の理念や価値観を直接体感できる機会です。例えば、顧客第一主義を掲げる企業では実際にどのような行動で それを実践しているのか、イノベーションを重視する企業では具体的にどのような取り組みを行っているのかを知ることができます。
この経験を通じて、自分の価値観や働き方に対する考えと、企業の方針が合致するかどうかを確認することができます。これは、将来的なミスマッチを防ぐためにも重要な要素となります。
企業が求める人物像や従事する業務を事前に理解する
インターンシップに参加する前に、企業が求める人材像や実際の業務内容について、企業のウェブサイトや説明会などで情報収集することが大切です。例えば、グローバルに展開する企業であれば語学力や異文化理解力が求められ、技術系企業であれば専門的な知識やスキルが必要とされます。
事前に理解を深めることで、インターンシップでの体験をより効果的なものにすることができ、また、自己PRや志望動機をより具体的に作成することができます。
企業にとってのインターンシップの位置づけを理解する
企業にとってインターンシップは、単なる採用活動の一環ではありません。将来の人材確保と育成、企業文化の理解促進、そして企業ブランドの向上など、多角的な目的を持って実施されています。
企業にとって学生を採用することがゴールではない
学生は内定を勝ち取ることがゴールではありません。また同時に、企業にとっても採用することがゴールではないのです。そのあと、社員に活躍してもらうことが本当の目的であり、そのために少しでもミスマッチを減らすことが大事になってくるわけです。
そのため多くの企業では、インターンシップを通じて学生と企業の相互理解を深めることを重視しています。採用に直結することだけを目的とせず、学生が自身のキャリアを考える機会を提供し、業界理解を促進することも重要な役割として捉えています。
例えば、トヨタ自動車やソニーグループなどの大手企業では、数週間から数か月に及ぶ長期インターンシップを通じて、実際の業務プロジェクトに携わる機会を提供しています。これにより、学生は企業での実務経験を積むことができ、企業側も学生の適性や能力を見極めることができます。
企業がインターンシップを実施する目的を考える
事業内容や仕事内容を知ってもらうため
企業は自社の事業領域や具体的な業務内容について、実践的な体験を通じて理解を深めてもらうことを目指しています。例えば、広告代理店の電通では、実際のクライアントワークを体験できるプログラムを提供し、マーケティングやクリエイティブの現場を体感できる機会を設けています。
仕事で起きるやりがいを知ってもらうため
実際の業務に関わることで、その仕事特有の課題解決の面白さや、成果を出したときの達成感を体験してもらいます。JR東日本では、駅運営や列車運行に関する実務を通じて、公共交通機関としての社会的責任とやりがいを感じられるプログラムを実施しています。
企業理念や文化を知ってもらうため
企業の価値観や経営理念、ビジョンについて深く理解してもらう機会として活用しています。ユニクロを展開するファーストリテイリングでは、企業理念である「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」という考えを、実際の店舗運営体験を通じて理解を深める機会を提供しています。
社風や社員と触れ合って雰囲気を感じてもらうため
職場の雰囲気や社員同士のコミュニケーションスタイル、働き方の特徴などを直接体験してもらいます。サイバーエージェントでは、若手社員とのランチセッションや、チーム開発を通じて、スピード感のある企業文化を体感できるプログラムを用意しています。
事前に学生にマッチする会社かを見てもらうため
企業と学生双方にとって、早期段階でのミスマッチを防ぐことができます。リクルートホールディングスでは、複数の職種や部署での業務体験を通じて、学生が自身に合った職種や働き方を見つけられるよう支援しています。
このように企業は、インターンシップを通じて単なる採用活動以上の価値を創出しようとしています。学生が企業を深く理解し、キャリアについて真剣に考える機会を提供することで、将来的な人材確保と育成につなげています。
インターンシップの志望動機を企業が注目しているポイント
インターンシップ選考において、企業の採用担当者が志望動機を重視する理由は、学生の意欲や目的意識を測る重要な判断材料となるためです。特に、インターンシップは本選考とは異なり、より広い視野での可能性を見出すことができる機会となります。
目的意識をしっかりもって参加しているのか
企業は応募者の目的意識を最も重視します。「周りが参加するから」「とりあえず」という理由では、インターンシップを通じて得られる学びが限定的になってしまいます。具体的には、業界研究の深さ、職種への理解度、キャリアプランの明確さなどが評価のポイントとなります。
例えば、IT業界のインターンシップであれば、プログラミング言語やシステム開発への興味に加え、デジタルトランスフォーメーションへの考えや、テクノロジーが社会に与える影響についての見解なども重要です。
自分の価値観や強みを具体的な行動から認識できているか
企業は、応募者が自己分析を十分に行い、自身の価値観や強みを具体的なエピソードとともに説明できるかを見ています。例えば、サークル活動でリーダーを務めた経験や、アルバイトでの顧客対応の実績など、具体的な行動事例とその際の気づきが重要です。
特に注目されるのは、失敗や困難をどのように乗り越えたか、またその経験から何を学んだかという点です。例えば、学園祭の実行委員として予算管理に失敗した経験から、計画性の重要性を学び、その後の活動で改善した例なども効果的です。
企業の考えと学生が思うことがマッチしているのか
企業理念や事業方針と、応募者の価値観や将来のキャリアプランとの整合性も重要な評価ポイントです。企業が掲げるミッションやビジョンに対する理解度、そして自身のキャリアプランとの結びつきを明確に説明できることが求められます。
たとえば、SDGsに積極的に取り組む企業であれば、環境問題や社会課題への関心度、具体的な解決アイデアなども評価の対象となります。また、グローバル展開を進める企業では、異文化理解や語学力、海外経験なども重視されます。
特に企業の採用担当者は、インターンシップ後の就職活動も見据えて、長期的な視点での人材としての可能性を評価します。そのため、単なる興味や関心だけでなく、具体的なキャリアビジョンと、それを実現するための計画性も重要な評価要素となります。
また、志望動機では企業研究の深さも問われます。企業の強みや課題、市場での位置づけ、競合他社との差別化ポイントなどを理解した上で、自身がどのように貢献できるかを具体的に説明できることが望ましいとされます。
インターンシップに合わせた志望動機の書き方ポイント
インターンシップの志望動機を書くときには、企業の採用担当者に自分の思いを的確に伝える必要があります。単なる志望理由ではなく、なぜその企業のインターンシップに参加したいのかを論理的に説明することが求められます。
志望動機を書く上で重要になる流れとは?
志望動機は「きっかけ→行動→気づき→志望」という流れで書くことが効果的です。自分が経験してきたことから、なぜその企業のインターンシップに興味を持ったのかを順序立てて説明することで、採用担当者に理解しやすい内容となります。
ポイント1:動機に至った背景や結論を最初に書く
冒頭では「私がこの企業のインターンシップを志望する理由は○○です」というように、結論から述べることが重要です。採用担当者は多くのエントリーシートに目を通すため、志望動機の核となる部分を最初に示すことで印象に残りやすくなります。
ポイント2:背景となったきっかけとなる出来事を書く
志望動機のきっかけとなった具体的な経験について言及します。例えば、「大学のゼミでマーケティングを学び、消費者心理に興味を持った」「アルバイトでの接客経験を通じて、人とのコミュニケーションの重要性を実感した」など、自身の経験に基づいた記述が説得力を持ちます。
ポイント3:自分がどういうことをこれから目指したいのかを書く
将来のキャリアビジョンと、そのためになぜインターンシップが必要なのかを明確に説明します。「営業職として顧客の課題解決に貢献したい」「エンジニアとして新しい価値を創造したい」など、具体的な目標を示すことが重要です。
ポイント4:目指すことのためにインターンシップで何を得たいのかを書く
インターンシップを通じて習得したい具体的なスキルや経験について述べます。「実際の商談の場面を体験し、ビジネスコミュニケーションを学びたい」「プロジェクトマネジメントの実務を経験し、チームワークの重要性を理解したい」など、明確な学習目標を示すことで、参加意欲の高さをアピールできます。
企業独自のインターンシッププログラムの特徴を踏まえ、そこでしか得られない経験や学びについても言及することで、その企業のインターンシップを志望する必然性を示すことができます。例えば、「貴社の短期インターンシップで提供される実践的なケーススタディを通じて、マーケティング戦略の立案プロセスを学びたい」といった具体的な記述が効果的です。
また、企業研究で得た情報と自身の志望動機を結びつけることも重要です。企業の理念や価値観、事業内容について十分理解した上で、自分の目指すキャリアとの関連性を明確に示すことで、より説得力のある志望動機となります。
文章全体を通して、企業側の視点も意識しながら記述することが大切です。インターンシップ後のキャリアパスまで見据えた内容とすることで、より真摯な参加意欲を伝えることができます。
志望動機の業界別例文【200字】
インターンシップの志望動機は業界によって求められる観点が異なります。ここでは主要な業界における志望動機の実例を200字で紹介します。
金融機関
私は学生時代に証券投資サークルで活動し、企業分析や株式投資を通じて金融の重要性を実感しました。特に地方創生に関心があり、地域金融機関として企業や個人に寄り添った支援を行う御行に興味を持ちました。インターンシップでは実際の融資審査プロセスや顧客対応を学び、金融機関の社会的役割について理解を深めたいと考えています。
不動産
建築学を専攻し、都市計画や不動産開発に関心を持つ中で、御社の手掛けるスマートシティ構想に感銘を受けました。特にIoT技術を活用した環境配慮型の住宅開発は、将来の街づくりに不可欠だと考えています。インターンシップでは、不動産テックの最前線で展開される事業を体験し、技術と不動産の融合について学びたいと考えています。
食品
大学で食品化学を学び、食の安全性や機能性に興味を持ちました。特に御社の植物性代替肉の開発は、環境問題や食糧問題の解決に貢献する革新的な取り組みだと考えています。インターンシップでは、研究開発現場での品質管理や新商品開発のプロセスを実際に体験し、食品メーカーの社会的責任について理解を深めたいと思います。
インフラ
土木工学を専攻し、特に防災インフラの整備に関心があります。東日本大震災をきっかけに、社会インフラの重要性を強く認識し、御社の災害に強い街づくりの取り組みに共感しました。インターンシップでは、実際の建設現場での施工管理や、最新のICT技術を活用した施工方法について学びたいと考えています。
広告
心理学を専攻し、消費者行動分析に興味を持ちました。特にSNSマーケティングの効果測定をテーマに研究を行い、御社のデジタルマーケティング戦略に関心を持ちました。インターンシップでは、データ分析に基づくクリエイティブの制作プロセスを学び、効果的な広告戦略の立案方法について理解を深めたいと考えています。
商社
国際経済を専攻し、グローバルなサプライチェーンマネジメントに関心があります。特に御社の新興国における市場開拓や、環境配慮型ビジネスの展開に魅力を感じています。インターンシップでは、実際の貿易取引の流れや、海外拠点とのコミュニケーション方法について学び、商社の機能と役割について理解を深めたいと考えています。
志望動機の職種別例文【300字】
職種によって企業が求める人材像は大きく異なります。それぞれの職種に合わせた志望動機の例文を300字で紹介します。
営業
「大学3年生の夏、私が所属するテニスサークルで合宿の運営を任されました。20名の参加者の意見を取りまとめ、宿泊先や練習メニューを決定。その際、全員が満足できる提案を心がけ、相手の立場に立って考えることの重要性を学びました。この経験から、お客様の課題を理解し、最適な提案ができる営業として活躍したいと考えています。インターンシップでは実際の商談プロセスを学び、提案力を磨きたいと思います。貴社の営業スタイルに強く惹かれ、応募させていただきました。」
エンジニア
「プログラミングスクールでチーム開発を経験し、技術力だけでなくコミュニケーション能力の重要性を実感しました。開発したアプリケーションがユーザーに活用されたときの喜びは、私にとってかけがえのない経験となりました。貴社のインターンシップでは、実際のプロジェクトに参加し、チーム開発の現場を体験したいと考えています。特に、アジャイル開発手法を学び、ユーザー目線でのシステム開発スキルを習得したいと思います。」
商品企画・プランニング
「学生団体で地域活性化イベントの企画運営に携わり、ターゲット層のニーズを把握することの重要性を学びました。街頭アンケートやSNS分析を通じて消費者インサイトを探り、それを企画に反映させた結果、前年比120%の集客を達成できました。貴社のインターンシップでは、商品企画の実務プロセスを学び、マーケティングリサーチの手法やデータ分析スキルを向上させたいと考えています。」
コンサルタント
「大学のゼミで中小企業の経営課題解決プロジェクトに参加し、問題の本質を見抜く分析力の重要性を実感しました。財務データの分析だけでなく、現場へのヒアリングを重ね、従業員の声に耳を傾けることで、真の課題が見えてきました。貴社のインターンシップでは、プロフェッショナルな視点での課題発見手法や、具体的なソリューション提案の方法を学びたいと考えています。」
編集・記者
「大学の学生新聞で記者として活動し、読者に価値ある情報を届けることの責任と喜びを感じました。特に環境問題の連載企画では、専門家へのインタビューや現地取材を通じて、複雑な社会課題を分かりやすく伝える難しさと重要性を学びました。貴社のインターンシップでは、プロの編集者から取材・執筆技術を学び、より説得力のある記事作成能力を身につけたいと考えています。」
店舗開発
「アルバイト先のカフェで新メニューの提案を任され、立地特性や客層分析に基づいた企画を実施。売上向上に貢献した経験から、マーケティングと空間づくりの両面から店舗を考える重要性を学びました。貴社のインターンシップでは、商圏分析や出店戦略の立案プロセスを学び、データに基づいた意思決定手法を習得したいと考えています。特に、御社の地域特性を活かした店舗展開に強く関心を持っています。」
インターンシップの志望動機で注意すべきポイント
インターンシップの志望動機を書く際には、いくつかの重要な注意点があります。これらのポイントを意識することで、より良い志望動機を作成することができます。
抽象的な表現で記載しない
「貴社に貢献したい」「成長したい」といった漠然とした表現は避け、具体的な行動や経験に基づいた記述を心がけましょう。例えば、「営業インターンシップを通じて、実際の商談の場面での提案力を身につけたい」というように、具体的な目標を示すことが重要です。
指定された文字数に従う
企業が指定する文字数は、選考において重要な要素の一つです。200字と指定されているところに300字で書くことは、指示に従えない人材だと判断される可能性があります。また、文字数が少なすぎる場合も、熱意が感じられないと判断されかねません。
インターンシップ内容に合った動機になっているか
1DAYインターンシップと2週間のインターンシップでは、実施内容が大きく異なります。それぞれのプログラムの特徴を理解し、その内容に沿った志望動機を書く必要があります。営業職のインターンシップに「プログラミングスキルを向上させたい」といった不適切な動機を書かないよう注意しましょう。
誤字・脱字しないように読み返す
誤字・脱字は致命的なミスとなります。提出前に必ず複数回の確認を行い、可能であれば第三者にもチェックしてもらうことをお勧めします。特に同音異義語や変換ミスには注意が必要です。
綺麗な言葉ではなく自分の言葉で書く
インターネットの例文をそのまま使用したり、難しい言葉を無理に使ったりするのは避けましょう。面接で志望動機について質問された際に、自分の言葉で説明できなくなってしまう可能性があります。素直な表現で、自分らしい文章を心がけることが大切です。
初めて読む人が見て自分の思いが伝わるかを考える
採用担当者は多くの志望動機を読んでいます。自分の想いが相手に正確に伝わるよう、論理的な文章構成を心がけましょう。また、業界用語や専門用語を使用する場合は、適切な説明を加えることも重要です。
口頭とESで志望動機の内容が合致しているかを再確認する
エントリーシートに書いた内容と、面接で話す内容に一貫性がないと、信頼性に欠ける印象を与えてしまいます。志望動機は面接でも必ず聞かれる項目ですので、書面と口頭での説明内容を事前によく整理しておきましょう。面接練習の際にも、エントリーシートの内容を見直しながら準備することをお勧めします。
志望動機が思いつかない場合の対処法
業界などではなく職業を軸に考える
志望動機を考える際に、多くの学生は「○○業界に興味がある」というところから始めてしまいがちです。しかし、実際の仕事内容は業界が違っても似通っていることが多いため、まずは職業軸で考えることをおすすめします。たとえば営業職であれば、製造業でもIT業界でも、顧客との関係構築やニーズの発見という本質的な仕事内容は変わりません。
職業軸で考えることで、自分が本当にやりたい仕事の本質が見えてきます。たとえば「人と接することが好き」という特徴があれば、営業職や接客職、人事職など、具体的な職種が見えてきます。このように職業から逆算して志望動機を考えることで、より具体的な志望理由を見つけることができます。
過去の体験からうれしかったことや楽しかったことを振り返る
学生時代のアルバイトやサークル活動、ボランティア活動など、これまでの経験を細かく振り返ってみましょう。特に「うれしかった」「楽しかった」と感じた瞬間に注目します。例えば、飲食店でのアルバイトで常連のお客様から「いつも笑顔で接客してくれてありがとう」と言われた経験や、サークルの企画が成功して仲間から感謝された経験などです。
これらの経験から、自分が何に喜びを感じるのか、どんな時にやりがいを感じるのかが見えてきます。「人の役に立てた時」「チームで目標を達成できた時」「新しい提案が採用された時」など、具体的な場面を思い出すことで、自分の価値観や志向性が明確になります。
振り返った自分の強みや好きと関係性が高い仕事を考える
過去の経験から見えてきた自分の強みや「好き」なことと、実際の職種との関連性を探ります。例えば、「細かい作業が得意」「正確さを重視する」という特徴があれば、経理職やプログラマーなどが候補として挙がってきます。「アイデアを考えるのが好き」「新しいものを生み出すことに興味がある」という場合は、商品企画職やマーケティング職が向いているかもしれません。
また、学生時代に力を入れたことと職種との関連性も考えましょう。例えば、サークルの会計を担当していた経験は経理職に、広報活動の経験は広報・PR職に活かせます。このように、自分の強みや興味と職種をマッチングさせることで、より説得力のある志望動機を見つけることができます。
さらに、インターンシップ先の企業研究も並行して行いましょう。企業のホームページや会社説明会での情報、OB・OG訪問での話を通じて、その職種で実際にどのような仕事をしているのか、どんなスキルが求められているのかを理解することで、自分の強みや興味との接点を見つけやすくなります。